大聖堂の大型オルガンも手がけ、これによって岐阜県とサラマンカ市の交流にまで発展し、県ではふれあい会館の中に音楽ホールを建設し、その名も「サラマンカホール」と名付けられ、大聖堂のパイプオルガンを模した大型オルガンが設置されるに至った。その後サラマンカ市と白川町の交流も続き、音楽家の交流やアカデミー修了者の研修派遣も行っている。
私も、ピストニア市、サラマンカ市等を3回にわたって訪問しているが、特に昨年は白川町から、三味線、大正琴の演奏者も同行しピストニア市での公演は大成功に終ることができた。
音楽の町づくりでは、町中心部に町民会館を建設し、音楽ホールも備えている。そして著名な音楽家、小沢征爾氏、岩城宏之氏、服部克久氏等が次々と来町されている外、イタリアからは毎年5〜6名の音楽家が来日、本町を拠点として各地を巡回し、演奏活動が展開され、更に2年前から管楽の研修も実施している。また、本町からは音楽や料理等の留学生5名がイタリア各地で勉強している。
町内の公共建造物は、ヨーロッパ調を出すように工夫し、5つの里づくり事業の中にも、イタリア風を取り入れ、これが人気を広め、ようやく本町を訪れる人々も40万人を超え、町内には活気がみなぎってきた。人と自然との共生、都市と農村との交流によって、更に21世紀型町づくりを推進するとともに、自治体として音楽による社会貢献が果たせるよう一層努力したい。

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「東京ポップスオーケストラ」の公演概況
山口正勝(長崎県郷ノ浦町教育委員会社会教育係)
底抜けに明るい空、青く澄んだ海、白い砂浜……。壱岐(いき)を訪れる人たちは、この雄大な自然の造形美に心を洗われるといいます。壱岐というのは、博多港から76km、佐賀県呼子港から26kmの位置にあり、東西約15km、南北約17kmなだらかで亀状の島のことです。古くは中国の「魏志倭人伝」にも登場し、大陸文化の中継地として栄えてきました。距離的には福岡県と佐賀県に近いのですが、実は長崎県に属しています。
私たちの住む郷ノ浦町は、この玄界灘の浮き島「壱岐」の南西部に位置する美しい海と緑深い山々に囲まれた風光明媚な町です。中世には主要港を抱え、近世は壱岐島全体の政治のかなめの地として発展し、現在も壱岐の表玄関、行政・経済の中心地としての役割を担っています。
この郷ノ浦町に「壱岐文化ホール」が開館したのは、1年前の平成8年2月のことです。壱岐文化ホールは敷地面積約18,000m2、大ホール棟、中ホール棟、郷土館棟、親水公演が整備された施設です。大ホールは、間口18mの舞台と1,025席を擁し、郷ノ浦町のように人口規模13,000人、しかも離島地区のホールとしては最大規模のものだと思われます。それだけに、芸術・文化の拠点として、町民からはもちろん、壱岐島内・各方面の方々から大きな期待が寄せら